今回は、学部卒の建築学生がどのような進路を選択するかという内容を書いていきます。
本記事を読むと分かること
- 進路の選択肢
- 進学した方が良い場合
- 実際の学部卒での進路(1級建築士の輩出数が多い大学を参考)
それぞれ見ていきましょう。
進路の選択肢
学部を卒業したら多くの人が進学するか就職します。
基本的に、進学する人は意匠系の人か、やりたい研究(勉強)がある人です。
逆に、就職する人はやりたい仕事がある人もしくは、やりたい研究がない人であることが多いです。
建築系学部卒の職種一覧は以下のようになっています。
- ゼネコン
- サブコン
- 設計事務所
- ハウスメーカー、工務店
- ディベロッパー
- 建設コンサルタント
- 建材メーカー
- 職人
人によっては、IT系の会社であったりと業界を超えて就職する人もいます。
進学した方が良い場合
進学した方が良い人は、以下のような場合です。
- 設計をしたい人
- やりたいこと(研究・勉強)がある人
前述したように、このような人たちは進学する人の中でも高い割合となっています。
まず前提として、設計事務所などに入り設計の業務をしたい人に関して言えば、学部卒での難易度が高いということから進学はやむを得ないです。
もちろん全員が全員できないという訳ではありませんが、事実として設計職の募集で学部卒生を取っている企業は少ないです。
チャレンジしてみてもいいと思いますが、就活だけでなく進学のためのポートフォリオ作成などに時間を作る必要もあるため、なかなか厳しいスケジュールになることを覚悟してください。
やりたい研究がある人に関しては、やった方がいいです。
生涯賃金でみたら、学部卒より高いことの方が多いです。
もはやメリットしかないですね。
進学のメリット
進学することによるメリットは以下の通りです。
- 就職の幅が広がる
- 将来を考える時間が増える
学部卒生と比べて高い専門性の知識を持っているため、多くの企業は学部卒生より大学院卒生を優遇します。
そのため、結果として就職の幅が広がります。
また、学生期間を2年間増やすことができるため、将来を考える時間を社会人と比べたら多くとることができます。
自分の将来像がより掴みやすくなるため、大学院を卒業した後の進路についてもイメージしやすくなります。
消極的な理由となりますが、将来を考えるための時間として進学を選ぶこともありだと思います。
実際の学部卒での進路について
参考として、2019年における1級建築士合格者数上位5大学の進路についてまとめました。
結論:学部卒ではゼネコン・ハウスメーカーの就職が多い。
第一位は、日大でした。流石はマンモス大学ですね。
日大は理工学部、生産工学部、工学部がありますが、その中でも理工学部の建築学科についてグラフを作りました。
設計の割合が多く見えますが、おそらく過半数以上はインテリアの就職だと予想されます。
第二位は、芝浦工大でした。
就職者の割合の半分以上は、ゼネコンと住宅ということが分かります。
第三位は、東京理科大でした。
理科大は、工学部・理工学部両方まとめました。
両方の学部で過半数以上が進学しています。
第四位は、早稲田大でした。
こちらでも、過半数以上が進学をしていることが分かります。
第五位は、近畿大でした。
住宅の就職が一番多く、今回比較した中で一番進学率が低いことが分かります。
上位5大学の進路を見て分かること
進学の割合に関しては、大学により大きく異なることが分かります。
詳しくは、下記の進学と就職の傾向で説明しています。
IT関連や公務員に進む人がどの大学でも、数%~10%程の割合でいることが確認できました。
建築学科を卒業したからといって、必ずしも建設関係に進むということがないということが分かります。
主な就職先としては、総合建設業、住宅建設業が挙げられます。
やはり設計事務所は学部卒では少ないですね。
大学院に行かないと意匠系は厳しいという傾向は、今後も変わらないと思われます。
進学と就職の傾向
ここでは進学の傾向について考察します。
進学率とその大学の偏差値が関係していると考え、以下にまとめました。
結果としては、偏差値が高い大学ほど進学率が高いという相関があることが分かりました。
偏差値に関しては、それぞれの大学の入試方式で一番高いものを採用しました。(パスナビ調べ2020/05/14時点)
早稲田大 | 理科大 工・理工 | 芝浦工大 | 日本大 | 近畿大 |
65 | 62.5 | 60 | 57.5 | 55 |
5つのグラフから分かるように、進学率(%)はそれぞれ以下のようになります。
早稲田大 | 理科大 工・理工 | 芝浦工大 | 日本大 | 近畿大 |
56.8 | 68.8 | 38 | 22.1 | 11.5 |
早稲田大学と東京理科大学では前後しますが、他大学では偏差値と進学率に相関があります。
サンプル数は少ないですが、偏差値が高い大学は大学院に進み勉強する学生が多いという事が分かります。
就活サービス
おそらく就職活動をするほとんどの学生は、マイナビとリクナビに登録します。
ここでは、+αでおすすめしたいサービスを紹介させていただきます。
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マイナビやリクナビと違ってスカウトサイトとなっています。
OfferBoxの情報:
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まとめ
今回は、学部卒建築学生の進路という内容について書きました。
内容をまとめると、以下のようになります。
- 設計をしたい人・やりたい研究がある人は進学した方が良い
- 進学のメリットは、就職の幅が増えること・将来を考える時間が増えること
- 学部卒では、ゼネコン・ハウスメーカーの就職が多い
- 偏差値の高い大学ほど進学率が高い
最後まで読んでいただきありがとうございました。
自分の大学や、興味のある大学について調べたかったらその大学のホームページに行けば載っていますのでぜひ調べてみてください!
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